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三番目のお姉さんは、うまくいけば次の年くらいに結婚すると彼女から聞いていたので、前述した法則4に従うとすれば、僕たちの結婚は早くて再来年。
ところが、事態はそう簡単ではありませんでした。
三番目のお姉さんがあっさりと両親の反対に遭い、5年も付き合っていた人との結婚を諦めることになってしまったのです。
と、いうことは法則3に従うと僕たちはいつ結婚することになるやもしれぬお姉さんの後まで結婚できないということになってしまいます。一体何年待てばいいのでしょう?
いや、そういう話より、実際に頑固な彼女の両親の態度を目の当たりにして(僕は話を聞いただけなのですが)、彼女の両親が僕たちの結婚に賛成してくれるとは思えません。えらいこっちゃ、えらいこっちゃ、よいよいよいよい。
とっくに成人しているいい大人が5年も交際していてそれを親が反対するとか、反対された方もあっさり別れるとか、僕には理解できない世界でした。
そこで、彼女と結婚できるのかなぁ、とか、一体いつ結婚できるのかなぁ、とか、そういうことを考えると憂鬱になるので、考えないようにすることにしました。
実際のところ、そんなに急いで結婚しようとも考えてませんでしたし。僕もいざという時には直談判すれば、誠意を込めて話し合えばなんとかなる、くらいに楽天的に考えていたので、こういうことになって特に焦り始めたということもありませんでした。
だいたい、まだ彼女の親に直接会ったこともなかったのですから。
それよりも、まだまだ遊ぶのに一生懸命な時期でした。
ところが、とんでもないことが起こったのです。