結婚まで物語[第2話:結婚まであと3年]-『ぷらむずぶっく』

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★独り言★

独り言はありませーん。

結婚まであと3年

それまでの僕は、すぐに飽きる人で、付き合っては別れてまたすぐに別の女の子と付き合い始める、というひどい男だったのですが(友達の中には、僕と彼女との仲が年越しする――その時点で7ヶ月続く――かどうかで賭けていた奴もいたほどだったのですから)、彼女とはなんとかうまく続いていました。

実は僕は彼女と逢った時に「これで決まりかも」というビビビという予感はあったし、3ヶ月続いた時点で、「やっぱり今回はいつもと違う」と思っていたし、付き合って1年目には結婚を決めていたのです。まあ、僕も20代後半を戦っていましたし(^^)ゞ。

だからと言って、すぐに結婚というつもりもなく(どちらかというと彼女の方が)、お互いに結婚の意志を確認した、というのがこの頃の二人でした。例の仲間たちとはキャンプに行って飲んだり、花見で飲んだり、スキーに行って飲んだり(飲んでばっかしかいっ(^^;;;)していたし、二人ともまだ遊びたい盛りだったのです。

二人の間には何の問題もなかったのですが、実はそれ以外にもっと難しい問題があったのです。

それは、古い考えに固執し、しかも頑固者という彼女の両親の問題でした。

彼女の両親曰く、

  1. サラリーマンの家には娘はやれない
  2. 家が金持ちでないと(家柄が釣り合わないと)娘はやれない
  3. 娘は上から順番に嫁にやる
    《説明》彼女は四姉妹の末っ子なので、まだ結婚していない三女が結婚するまでは結婚できない
  4. 1年に2度結婚式は挙げれない
    《説明》三女が結婚する年には末っ子の彼女は結婚できない(結婚というものは家の福を使うものなので、一度の結婚で使ってしまった福が元どおりに回復するには1年かかるという考えらしいです)

というのが彼女から聞いていた話でした。

僕の言い分としては、

  1. そんなん関係ないやん
  2. 確かにうちは金持ちではないけど、悲観するほどでもないし・・・。大体、僕自身がしっかりと世間並みかそれ以上には経済力があるのに・・・。そんなに実家が金持ちかどうかが重要なん?
  3. 三番目のお姉さんはいつ結婚するの?あ、彼氏がいてもうすぐ結婚?じゃ、いいか
  4. 三番目のお姉さんが来年結婚するとしたら僕たちは2年後?じゃ、いいか

と、いうもので、1と2がちょっと結婚の障害になるかな、くらいに考えていました。実際、三番目のお姉さんは来年にでも結婚しそうな雰囲気だと彼女から聞いていたのです。

ところが・・・。

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