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親愛なるしばやんへ-書籍化計画に至った裏話-
※これは『結婚まで物語』を書籍化が決定した頃(2001年)に書いたお話です。
それは2001年のゴールデンウィーク中に始まりました。ドリームブッククラブというサイトの存在を知り、僕は"自分が書いた文を本にする"という夢への挑戦を始めたのです。
書籍化の条件は「購入予約が3ヶ月以内に100冊集まること」。これがどれだけ大変なことなのか、その時の僕には想像もつきませんでした。
なぜなら、僕が発行しているメールマガジン『結婚まで物語』の読者はおよそ2500人。このうちの100人と言ったらわずか4%です。25人に一人が予約してくれれば達成できるねんなあ、と簡単に考えていたからです。
※もちろん、メールマガジンの発行は終了しています。
5月12日にサイトに登録され、まずはここ『ぷらむずぶっく』で宣伝。翌日、メルマガ誌上でも宣伝。
予約数はあっと言う間に10人を超えました。そして最初の4日で24人になり、その後も徐々にではありますが順調に数字は増え、2週間経過時点で40人くらいにはなっていたのではないでしょうか。
ところが、ここからが大変だったのです。
オフ会にも参加したことのあるような『ぷらむずぶっく』の常連さん、メルマガ読者の中でも特にひいきにしてくれている読者さん。この人たちを併せてやっと40人くらいということだったのでしょう。
予約数の伸びは、ぱたり、と止まりました。
考えてみれば当たり前のことでした。
そもそも『結婚まで物語』はサイトでも結末までをダイジェスト版として掲載していたし、メルマガに至っては細部に亙って話を書き、一旦は完結したのですから。
誰が好き好んでオチの分かっている内容の本を金を出してまで買いますかいな!
※2008年9月現在、ダイジェスト版は結末まで掲載しています。
他人の好意に期待するという行為ほど卑しいことはありません。でも、その卑しい行為をしないと夢は実現しません。
何度もメルマガ誌上で宣伝しつつ、増えない予約数に毎日悶々としつつ、僕は悩みました。
――でも、このチャンスを逃したくない――。
自己嫌悪に陥りながらも、宣伝を繰り返し、他人の好意に期待し、そしてメールや掲示板で応援してもらうと、勇気が湧く。
毎日予約数を確認し、今日は1増えた、今日は0。この3日で1増えたなあ。この後3日で1の増加ってペースやったら、うわあ、まるで間に合わへん。
一喜一憂しながら気がつくと締め切りまで半分を過ぎ、予約数は70くらい。一時期の不調が嘘のように、また予約数が伸び始めました。
そして――。
終わってみれば3ヶ月与えられた猶予期間のうち、2ヶ月にも満たない54日で100人達成の大圧勝(?)。
これまでの人生の中で、こんなに他人にすがって、他人にお願いしたことも初めてなら、こんなに他人に感謝したのも初めてでした。
いや、もう、"他人"なんて呼ぶのが失礼だと思うくらいの感激でした。
予約して下さった一人一人の手を握って感謝の気持ちを伝えたいくらいです。予約して下さった皆様、応援して下さった皆様、本当に、ありがとうございました。
皆様一人一人のお陰で、自分の勝手な夢を実現することができました。